はじめに
このサイトでは、車1台の「年間の維持費+ランニングコスト+車の価値の減少分」が
になる、という計算になりました。さらに、このお金で年間
タクシー | 1回2000円で 約201回分 |
レンタカー | 1回12時間借りるプランで 約57回分 |
カーシェアリング | 1回60分の使用で 474回分(月に約39回) |
この記事の目次
「家計が苦しい人は車を売るべきか?」という判断をする上で必要なこと
- 車の維持費・ランニングコスト(車を使うことによってかかる費用。ガソリン代・エンジンオイル・消耗品代など)で年間(もしくは月)いくらかかるのか?
- 車を売った後、これまで車で移動していた所の移動手段をどうするのか?
- 計算した車の出費額と車への愛着や利便性を比較して、どちらをとるか?
「家計が苦しい人は車を売るべきか?」を判断するチェックポイント
- 車の維持費・ランニングコスト(車を使うことによってかかる費用。ガソリン代・エンジンオイル・消耗品代など)で年間(もしくは月)いくらかかるのか?
- 車を売った後、これまで車で移動していた所の移動手段をどうするのか?
- 計算した車の出費額と車への愛着や利便性を比較して、どちらをとるか?
「家計が苦しい人は車を売るべきか?」という判断に必要な車の年間の出費額の計算例
車を所有しているだけで発生する年間の支出額
まず、車を所有すると、固定費として以下のような維持費がかかります。
(普段とめておく)駐車場代 | 毎月1万円(とします。) |
車検代・(自動車重量税など) | 毎月4500円(2年で10万8千円として計算) |
自動車税 | 毎月約3000円(年間:34500円で計算) |
自動車保険 | 毎月4500円(年間:54000円で計算) |
JAF | 毎月約333円(年間:4000円で計算) |
総排気量 | 自動車税(年間) |
1000cc以下 | 29,500円 |
1000cc超1500cc以下 | 34,500円 |
1500cc超2000cc以下 | 39,500円 |
2000cc超2500cc以下 | 45,000円 |
軽自動車 | 7,200円 |
車を使用する時に発生するランニングコスト
また、ランニングコストとして、ガソリン代・エンジンオイル・フィルターの交換代、出先の駐車場代、タイヤの交換代などの出費が発生します。 以下、年間の使用額の例です。
ガソリン代 | 27000円 1回3000円で年間9回給油という計算 |
その他 | 10000円 |
車そのものの価格の減少額
さらに、車は年数が経つと売却額がガクッと下がります。 これは「新車として売られて何年なのか?」で大きな幅が出てくるので、かなり乱暴な話になりますが、ここでは 売却価格が1年間で10万円下がる ということにします。
車1台分の年間の出費額の総額
上記の結果をまとめると
(普段とめておく)駐車場代 | 年間 12万円 |
車検代・自動車重量税etc | 年間 5万4千円 |
自動車税 | 年間 3万4千500円 |
自動車保険 | 年間 5万4千円 |
JAF | 年間 4千円 |
ガソリン代 | 年間 2万7千円 |
その他の消耗品代など | 年間 1万円 |
車の価値の減少分 | 年間 10万円 |
合計額 | 40万3千500円 |
続いて、車を売却した時に必要になる新しい移動手段を6つ紹介します。
家計が苦しいという理由で車を売った場合の新しい移動手段6つ
- 電動自転車
- 原付バイク
- カーシェアリング
- タクシー
- レンタカー
- 電車・バス
カーリースはNGの理由
カーリースというのは、長期契約をして1台の車を半年なり、1年なりを月額料金を払って借りる契約ですが、これは結構お金がかかります。 これをするなら車を保有していた方がいいという結論になったので、これは省きます。
電動自転車
お手軽で辛い坂道なんかも軽く登れたりします。車を売るのなら、浮いた維持費分で充分、購入できるでしょう。 但し、当然、雨の日なんかは無理ですので、そんな時はカーシェアリング、レンタカー、タクシーを使います。
原付バイク
電動自転車と同じです。より楽に乗りたいのなら・・・ということですが、個人的には電動自転車の方が良い気がします。 原付バイクは車道を走らなければいけない分、怖いものがあります。
カーシェアリング
カーシェアリングは、雨の日の買い物、子供のお迎えなんかのちょっとした外出に便利です。 カーシェアリングは、このページの下で、上で計算した車の出費額で、年間何回使えるのか?の計算結果を紹介します。
タクシー
こちらも雨の日の買い物、子供のお迎え用の移動手段です。 買い物やお迎えにタクシー??と思う方は多いかもしれませんが、使用用途を絞り込んで使えば、車を保有しているよりはるかにお得になります。 雨の日で荷物の多い買い物や、雨の日の子供のお迎えなどの時だけに使えばいいのです。 タクシーも何回使えるか?の計算結果を紹介します。
レンタカー
大体6時間から借りられます。12時間でも6000円です。ガソリンを入れて返すので、下では1回7000円で計算しています。 ちょっとした日帰りの遠出、重い荷物を購入する時の買い物などなら、これで充分かと思います。
電車・バス
基本の移動手段となります。
移動手段以外に工夫次第で車がいらなくなる方法もあるのですが、特殊なケースが多いので、先に「浮いた車の維持費など」によって、タクシー、レンタカー、カーシェアリングが何回利用できるのか?という計算結果から紹介します。
車を売って浮いた「車の年間維持費など」で、タクシー、レンタカー、カーシェアリングが何回利用できるのか?を計算
- タクシーは1回2000円
- レンタカー1回12時間のプラン
- カーシェアリング1回60分
タクシー | 1回2000円で 201回分 |
レンタカー | 1回12時間借りるプランで 57回分 |
カーシェアリング | 1回60分の使用で 474回分(月に約39回) |
- 月額基本料金 1030円
- 15分あたり206円
- 年間で約474時間使える
- 1回60分の使用なら1ヶ月で39回使える
後は、移動に必要なことに関して「晴れの日は電動自転車、雨の日はバスやタクシーでは無理か?」「子供の病気などで車が必要な時にタクシーではダメか?」 といったことを比較・検討してこの金額に見合うだけの価値があるのかどうか?を考えれば良いかと思います。 ちなみに、もしこの結果を見て「車を売却しよう」と思われるのなら、車種によって高く買い取ってくれる業者は変わるので、注意された方が良いです。 業者によって平気で10万円とか20万円の買取額の差額が発生します。(新しい車なら、これ以上もありえます。) このあたりのことは、ページ下の車を売るなら「複数の買取業者に査定依頼」が鉄則!少しでも不安があるならJADRI加盟店の車買取業者のみにするで、詳しく書いていきます。 また、車は走行距離が3万km、5万kmを境にしてガクンと価格が落ちる傾向にあります。 この距離に近い場合は、車の使用を極力控えつつ、売却の検討を考えてみても良いかと思います。 買取業者の方に、そのあたりのことを確認してみるのも良いでしょう。 後、自動車保険料は現在の等級(最初に契約した時より安い保険料)のまま、解約することができます。(中断証明書の発行) このあたりのことも下の方で、順を追って紹介していきます。
車を売った時の移動以外の工夫の方法
- ネットショッピング
- 旦那の会社への送り迎えを奥さんがする
- 思い切って駅近くに住む
ネットショッピング
車は重い荷物になる買い物の時、非常に便利ですが、これをネットショッピングで宅配してもらうという手があります。 米・水・インスタントコーヒー、砂糖などの保存がきいて重いものは、ネットショッピングで宅配してもらうようにするのです。
旦那の会社への送り迎えを奥さんがする
その他、車を2台→1台にする場合に限りますが、旦那さんの会社への送り迎えを奥さんが自家用車でするというのも一つの手です。 旦那の車通勤に必要!という思い込みが強い人が多いですが、旦那の車は勤務中は、ず~っと会社の駐車場に置きっぱなしであることが多いです。 日中、「駐車場に置きっぱなし」なら使用していないことと同じです。 車の移動が行き帰りだけならば、 行きは奥さんが送る、帰りは旦那がタクシー で帰るのいいですし、帰りも奥さんが迎えにいくのもよし、とすれば良いのです。(もちろん、会社までの通勤時間にもよります。) ただし、奥さんの負担が増えるので、それに見合う見返りを何か考える必要があります。 タクシーを使った場合に1000円かかるというのであれば、車を手放して浮いた維持費分から奥さんに1000円の手当て(運転手代)を渡す、としても良いかと思います。
思い切って駅やスーパーの近くに住む
レンタカーもカーシェアリングも駅近くにしかないことが多いです。それだったら、いっそのこと車を手放した維持費を家賃に上乗せする形にして 駅やスーパーの近くに住む というのも一つの方法になります。 駅近くだと電車・バス・駅近くの商店街?・ショッピングセンター・レンタカー・カーシェアリングを利用しやすくなります。 スーパーに行く時の車の使用頻度が高い場合は、スーパーの近くに住む、というのも手です。 上記の維持費が30万3千500円でした。家賃を月1万5千円ほど上乗せしても年間18万円ですので、浮いた維持費は残ります。 日々の買い物は徒歩や電動自転車などで事足りるようになりますので、車を手放すことができるかと思います。
車の所有者が自分じゃない時に勝手に売却してはいけない
車を売るなら「複数の買取業者に査定依頼」が鉄則!少しでも不安があるならJADRI加盟店の車買取業者のみにする
車を高く売却するための大事な3つの基礎知識
まず車を売るときは、買取業者が その車種の在庫が少ないのか?逆に買い手は多いのか? で高く買い取ってくれる業者が違ってきます。(ですから高く買い取ってくれる所は、必ずしも大手とは限りません。)
査定依頼を送る前に近場の候補となる買取業者をチェックすることができる
まずは、自分の家の近くで、自分の車を買い取りたい、という業者を簡単に調べる方法があります。 それが一括査定サイトの査定依頼確定前に出てくる買取業者一覧です。 一括査定サイトはいろいろあるのですが、
- カーセンサーnet
- ズバット
- カービュー
JADRIとは
JADRIというのは、中古車の(売買を含む)流通の健全化を図る一般社団法人で、加盟するためには審査に合格しないといけないという制約があります。
カーセンサーnetでの一括査定依頼の方法
途中までは、近場の車買取業者を探す方法にもなるわけですが、まずは、(下で紹介しているリンク先から)カーセンサー.netに行くと、以下のような画面が表示されます。
ズバット、カービューでの一括査定依頼の方法
ズバットやカービューも原則、同じです。 下記リンク先のページで車の情報と名前、住所などを入れると、以下のような買取業者一覧の画面が出るので、チェックを入れたり外したりして査定依頼をすればよいだけです。
車を売却した時の自動車保険の等級は10年間維持できた
自動車保険は長いこと使っていると等級のグレードが上がり、保険料が安くなっていきます。 車を売却して保険をやめたら、また最初からやりなおしなのかな・・・と思われる方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、 損保ジャパンでは、再度、車を持ったときに契約すれば、やめた時の等級の(安い)保険料でOKというシステムをとっています。 (他の保険会社でも、まずそうだと思いますが、確認をとっていませんので、損保ジャパン限定で話を進めていきます。) 自分が確認した時は、10年間の等級保持(次に契約した時も安い保険料で始められること)は大丈夫でした。(解約時に中断証明書を発行してくれます。) 自動車保険をやめた時に等級が元に戻ることを心配される方は、保険会社に確認されると良いかと思います。 おそらくかなりの期間、現状の等級を保持しつづけてくれるはずです。
再掲になりますが、上記のことの詳しい事情はこちらにまとめました。 また、買取業者の数を増やして、さらに高査定額を狙いたい!という場合は、以下の所も良いでしょう。
車の所有は、人生をゆがませかねない「金銭的に大きな所有物」となります。 所有する場合は、しっかりと維持費などの計算を行なっておきましょう。 (・∀・)b 以上、「家計が苦しい人が車を売るべきか?」という判断をするための3つのチェックポイントの話でした。